Garmin ForeTrex 601 ~ 古さと新しさが融合したリスト装着型GPSです
行動中の確認に優れ、スマートフォンとの連携にも柔軟なスマートウォッチ。アウトドアスポーツにおける活動データの取得に絶好のアイテムです。
でも、以前に腕時計型のGarmin Instinctを紹介しましたが、腕時計型はバッテリーに少し難があると説明しました。そこで、スマートな形とは言えないけれど、リスト装着型のGarmin ForeTrex 601について紹介します。
Garmin ForeTrex 601の概要
「かつての名機 ForeTrex 301」
出典:Wikimedia Commons
Garmin ForeTrexシリーズは、手首にハンディGPSを括り付けたような形で装着するGPS装置です。今でこそ腕時計型GPSがたくさん出ていますが、昔は無理やり感があるForeTrexシリーズしかありませんでした。
そしてForeTrexシリーズの最新版が、ForeTrex 601です。モノクロ表示で地図表示機能もない機種に今さら需要があるのかと疑問を持つ人も多そうですが、魅力的な点がいくつもあるので紹介しましょう。
Garmin ForeTrex 601の基本機能
Garmin ForeTrex 601の基本機能は、以下のとおりです。
ウェイポイント | 500 ポイント |
ルート | 20 ルート |
軌跡ログ | 10,000ポイント |
これだけ見ると、昔からあるハンディGPSと変わり映えがありません。どの数値も今となっては少ないなあという印象を受けます。
安心な点は、ウェイポイントやルート、ログの操作を、昔同様にBaseCampやカシミール3Dで行えることです。しかし、実用としては十分だと思いますが、強いて購入する動機にはなりません。
Garmin Connect Mobileに対応している
昔のままの姿をしているForeTrex 601ですが、Bluetoothを備えており、スマートフォンとリンクできます。そして、活動管理ソフトのGarmin Connect Mobileを使うことにより、ランニング系GPSウォッチと同じことができます。
また、ForeTrex 601だけでは心拍数などの計測ができませんが、ANT+センサーとリンクできるので、必要なデータを取得できます。このように、スマートフォンなどと連携すれば、不満点が大きく改善されます。
また、電話やメールなどのメッセージ、アプリの通知などが画面に通知されます。ファームウェアも自動で更新されますし、最新の機能が取り入れられています。
301から乗り換えました
電池の持ち時間、精度、画面の見やすさ、バックライト、すべて向上しています
また、アプリとの連携も使いやすいです
USBポートが電池蓋の中になったのもポイントが高いです
前回のがUSBポートに水が入って壊れたので…
モノクロ液晶は見やすい
半透過式のカラー液晶でも、角度などにより見えにくい場合があります。上の写真はかつての機種GPS Vですが、モノクロ液晶で見えやすく、唯一車で実用性がありました。GPS Vは地図表示ができますが、表示が遅くて使えないため、速度と進行方向、時刻の表示で良く使っていました。
前にも話しましたが、登山中には高度表示くらいしか見ないので、見やすい表示の機種を使いたいです。そのため、ForeTrexは最適の1台として気になっています。
気圧センサーや磁気センサーが搭載されている
GPSだけでは高度に誤差が大きく出てしまう場合があるので、気圧による補正があると正確さが増し、おすすめです。また、止まっている時の方角確認には磁気センサーが必要です。ForeTrex 601にはどちらも搭載されています。
丈夫さではGarmin最強クラス
ForeTrex 601は頑丈で防水性に優れていて、過酷な環境下で使うのであれば最適な機種です。GarminのハンディGPSであれば、いずれの機種でも丈夫ですが、特にForeTrex 601は丈夫で信頼できます。
単四乾電池で駆動する
ForeTrex 601の最大の利点です。リスト型でありながらバッテリー式ではなく、交換可能な単四乾電池2本で動作してくれるのです。
ForeTrex 601は、GPSモードで24時間も持ちますが、電池が切れたとしても新しい電池に交換すれば良いだけであり、バッテリーの充電という手間がありません。単四乾電池であれば売店で手に入るので、大きな利点です。
GPSは信頼性も大事
出典:Garmin公式
ここまでForeTrex 601を紹介してきましたが、信頼性が高くて、最新の技術も取り入れられていることが分かりました。YAMAPやヤマレコなどのコミュニティへの登録を行わないのであれば、十分良い選択肢だと思います。
Garminには同じく信頼性の高さが売りのGPSMAPシリーズがあり、そちらはカラーで地図も表示できますが、確認する時に取り出す必要があります。その点、ForeTrexでは常に確認できるので、行動を止めずに確認したい場合におすすめです。
私は、川釣りで使いたいと思いました。釣りでは高度などの確認よりも、電話やメールの通知の確認で便利だと思います。また、釣れた場所の登録も迅速にできて便利でしょう。
みなさんも、ForeTrex 601の活用を検討されてはいかがでしょうか。