GARMIN(ガーミン) Instinct Dual Power 登場 ~ 登山でもバッテリー切れにならないソーラー対応スマートウォッチ

2020年7月21日

出典:Amazon

強靭さが売りのGarmin Instinctに、ソーラー発電タイプが登場しました。動作時間が初代から比べて大きく向上しています。

一般的なスマートウォッチの動作時間は短いため、アウトドア用途のような充電が制限される環境では不十分なことが多いです。それは初代のGarmin Instinctにも見られましたが、今回の「Instinct Dual Power」では実用上問題のないレベルまで動作時間が伸びています。

そして、登山ではGPSと脈拍の計測をしながら使いたいですが、その場合でも最大38時間動作します。これだけ長時間の駆動ができれば、1日使った後にモバイルバッテリーで充電とすれば、バッテリー切れにはならないと思います。

Garminスマートウォッチも、バッテリーの呪縛から解き放たれる時がやってきました。

そして、Instinct Dual Powerも、従来と同じように「Tactical」「Surf」が用意されています。

Instinct Dual Power

Instinct Dual PowerのBASICモデルです。従来からInstinctには心拍計測機能が搭載されていますが、今回のDual Powerでは水中でも心拍計測ができるようになりました。

山歩きが趣味の私がこのタイプの時計に期待したのは、電池切れを気にしなくて良いこと、高度計と心拍数がリアルタイムで同時に表示されることでしたので不満は全くありません。1回の充電で残り24日と表示され、恐らく太陽電池での充電がさらに電池持ちを良くしていると思います。

Amazon

Instinct Dual Power Tactical Edition

BASICモデルの機能のほかに、ナイトビジョン、ジャンプマスターモード、ステルスモードなど軍隊で使われるような特殊機能が追加されています。一般では必要としないような機能ですが、スカイダイビングをする人であればジャンプマスターモードが重宝するでしょう。

Instinct Dual Power Surf Edition

従来の「Tide」に該当するモデルです。BASICモデルの機能のほかに、サーフィンに便利な「潮汐表」や「サーフィンアクティビティ」の機能が追加されています。

注意する点

Garmin Instinct シリーズは、地図表示ができません。どうしても地図表示が必要な場合は、「fenix」シリーズなどを選ぶ必要があります。またSUICAも同様で、Instinctでは使うことができず、fenixシリーズなどのGarmin製品を選ぶ必要があります。

そして、OSはGarmin独自のものなので、「Wear OS by google」のソフトウェアは使えません。それでも、フィットネスやアウトドアで必要なソフトウェアは揃っているので、上記のような使い方やYAMAPなどのソフトウェアを使わないのであれば問題ありません。

過酷なアウトドアでの使用条件に適したスマートウォッチです

出典:Amazon

Garminのスマートウォッチを登山に使用するケースにおいても、Garmin Instinct Dual Powerであればバッテリー切れを心配しなくて良さそうです。そして、登山用腕時計に必要な「気圧高度計」や「コンパス」「温度計」「加速度計」も付いていて、高度などの値も正確に表示できます。いよいよ完成の域に入ってきたのではないでしょうか。

ひとつだけ難点を言えば、価格が従来製品よりも1万円以上高くなる点でしょうか。しかし動作時間を考えれば、Instinct Dual Powerを選ぶ方が賢明だと思います。みなさんもぜひ、安心な登山のためにInstinct Dual Powerを検討してはいかがでしょうか。