Canon EOS R5 R6が登場 ~ 鳥の瞳AFに対応しました
出典:キヤノン 公式
ついに、キヤノンからミラーレス一眼カメラの最新機種「EOS R5」と「EOS R6」が登場しました。EOS R5に関しては、予告ページなどで情報が伝わっていましたが、EOS R6も登場となりました。EOS R6は下位機種の位置付けですが、EOS R5にない魅力も備えており、売り上げの中心になりそうです。
※2021年4月現在、Amazonは入荷待ちの状態です。Canonの思惑通りに大ヒットとなりました。
スペック
EOS R5とR6は、プロやハイアマチュアをターゲットとした高級機の位置付けです。
EOS R5 | EOS R6 | |
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撮像素子 | フルサイズ 36.0 × 24.0 mm | フルサイズ 35.9 × 23.9 mm |
画素数 | 約4500万画素 | 約 2010万画素 |
手ぶれ補正 | 8.0段 ※対応レンズ使用 | 8.0段 ※対応レンズ使用 |
連写 | 20(電子) / 12(メカニカル) | 20(電子) / 12(メカニカル) |
液晶モニター | 3.2インチ 210万ドット | 3.0型 162万画素 |
EVF | 576万ドット | 369万ドット |
測距点 | 5940点 | 6072点 |
動画 | 4K 60p / 8K 30p | 4K 60p |
ISO | 51200 | 102400 |
サイズ | 138.5(W) × 97.5(H) × 88.0(D)mm | 138.4(W) × 97.5(H) × 88.4 (D)mm |
重さ | 738 g (電池とカードを含む) | 680 g (電池とカードを含む) |
EOS R6の画素数はEOS R5の半分以下ですが、フラッグシップ機の「EOS-1D X Mark III」を基にしたセンサーと画像エンジンが使われています。そのため、個人的にはEOS R6の方が好印象です。
また、本体に手振れ補正が付いたことは、さすがのキヤノンも昨今の主流には逆らえなかったということでしょう。レンズ側の補正と組み合わせると、最大8段の補正ができるのはすごいです。これは、新しく出たコンパクトだけど暗いレンズを使う場合に大活躍しそうです。超望遠レンズが高いというデジタルカメラの欠点を解決する、優れた方法だと思います。
瞳AFが鳥に対応
出典:キヤノン 公式
前々から望まれていた、鳥の瞳AFに対応しました。飛んでいる鳥の目を補足できるなんて、素晴らしすぎます。あとはどれだけ精度が高いのかが気になりますね。例えば、シジュウカラは目の周りが黒い毛なので、目が目立ちにくいですが、どれだけ識別できるか注目です。
瞳AFは犬、猫、鳥が対象ですが、いろいろな動物にも対応して欲しいです。ナキウサギが対象になったら、うれしいですね。
暗いけど安い超望遠レンズが登場!
出典:キヤノン 公式
EOS R5とR6の発売と同時に、600mmと800mmの単焦点レンズが発売になります。驚きなのが値段で、600mmは10万円弱で、800mmは10万円台前半という安さです。また驚くのはそれだけでなく、F11でとても暗いのと、重量がそれぞれ930gと1,260gでとてもコンパクトであることです。
これだけ暗いレンズが実用的なのかと疑問を持ちますが、高感度のセンサーと手振れ補正によって実用性を持たせています。特に、軽いメリットが大きいです。明るい条件に限られそうですが、鳥などの動物撮影に活躍しそうです。
キヤノンのミラーレス一眼カメラ市場への逆襲なるか
出典:キヤノン 公式
カメラ市場の王者キヤノンも、ミラーレス一眼カメラ市場では苦戦しました。特にプロやハイアマチュアからの支持が少なかったように思えます。
しかし、EOS R5とEOS R6の登場で、ミラーレス一眼カメラ市場でもキヤノンの躍進が想像されます。今年になって一段とデジタルカメラ業界の不振が目立ちますが、動画撮影などで復権も見られます。今後も、デジタルカメラでないとできない部分を伸ばして、カメラ業界が復活して欲しいですね。