Canon EOS R5 ~ キヤノンの逆襲なるか?
ミラーレス一眼カメラが人気の中心になって、カメラメーカーの王者、キヤノン(Canon)の足元が揺らいでいます。APS-C機の「EOS kiss M」は好調ですが、満を持して出したフルサイズ機「EOS R」シリーズの人気が今一つなのです。
投稿時点では、フルサイズのミラーレス一眼カメラで先行するSONYの「α7 / α9」に追い付けないばかりか、キヤノンと同時期にスタートしたNikonの「Zシリーズ」の方が好評を得ています。
そのため、「EOS R」の新機種には、キヤノンも相当力を入れたはずです。そして2020年2月、新機種「EOS R5」を発表しました。「5」の番号が付けられたことで、一眼レフの「EOS 5D」に相当する機種だと思われます。
スペック
投稿時点では、「EOS R5」の詳細なスペックが公開されていません。現時点で分かっている機能は以下のとおりです。
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- 人物だけでなく、犬、猫、鳥の全身、顔、瞳認識ができるAF
- 8K/29.97fpsの動画撮影機能 RAW動画撮影
- 4:2:2 10bit Canon Log(H.265) / 4:2:2 10bit HDR PQ(H.265)の業務用動画に対応
- デュアルスロット (CFexpress / SD UHS-II)
- キヤノンが提供するクラウド「image.canon」へ画像を自動転送
- 撮像素子は、新しいCMOSセンサーになる
- ボディ内手ブレ補正 (5軸)
- 連写は20コマ/秒 ※電子シャッター使用時
このように、ミラーレス一眼カメラとして最高レベルの機能が搭載予定です。これまでに寄せられたユーザーからの意見を、できるだけ取り入れた感があります。
youtubeに、紹介動画がいくつかアップされています。
出典:youtube
瞳AFに「鳥」が加わった!
これまでに鳥の瞳AFがあったらいいなという投稿をしてきましたが、「EOS R5」は本当に搭載してきました。やっぱり鳥を撮影するマニアの要望が多かったのだと思います。
鳥以外にも、犬と猫が加わり、おそらく動物の瞳AF要望における上位3つに対応したのだと思います。
個人的にも、冬期間に撮影する一番多い被写体が鳥なので、待ちに待った機能です。
本体に手振れ補正機能が付いた!
キヤノンは手振れ補正機能をレンズ側に持たせる方針だと思うのですが、近年の本体側に手振れ補正機能を付けるブームに逆らえなくなったようです。「EOS R5」は、ついに本体に手振れ補正機能が付きました。
これにより、キヤノンの場合は、本体とレンズ両方で手振れ補正をする場合が多くなりそうです。どのくらい効果があるのか楽しみですね。
キヤノンの逆襲が始まるのか?
「EOS R5」が期待どおりの機種になれば、ミラーレス一眼カメラの主流も大きく変わることが予想されます。そしてレンズも拡充されれば、キヤノンの地力の高さが生かされて、再びトップに君臨することになるのかもしれません。
でも私は、少し素直に喜べませんでした。それは、スマートフォンのカメラ機能がすごいことになっていて、カメラ専用機の優位性が揺らいでいるからです。
今回もユーザーの意見をもれなく反映して素晴らしいスペックになっていますが、従来のカメラの概念を覆す何かが欲しかったです。それは、スマートフォンで用いられているカメラ技術を取り込むことでもあるでしょう。暗いけれどコンパクトな安いレンズでも、何か補正機能により高級レンズ並に撮影できる仕組みが欲しいなと思っています。
「EOS R5」は、まだその全貌を現していません。今後詳細が分かり次第、加筆していきたいと思います。
EOS R5好評発売中
2020年7月にEOS R5は無事発売されました。詳しくは以下の投稿で