キヤノン 「Multi functionale Telephoto Camera」に見るデジカメの未来

2020年10月24日


出典:youtube

ミラーレス一眼カメラの登場で、一眼カメラのコンパクト化が進みました。しかし、ミラーレス一眼カメラも従来のカメラの延長線上にある製品に変わりはなく、スマートフォンの多眼化と高画素化、そして高度なAIに太刀打ちができなくなりそうです。

そんな中、キヤノン(Canon)が「Multi functionale Telephoto Camera」(仮称)を参考出品しました。これは単眼鏡の外観をしたデジタルカメラで、400mmの超望遠撮影が可能です(デジタルズームでは800mm)。これを見て、ナキウサギや野鳥の撮影を、こういう製品にしてみようかと考えています。

製品化されました!

2020年11月30日に、「PowerShot Zoom」として製品化されます。以下の投稿を参照してください。

デジタル一眼カメラは重すぎる

ペンターKさんによる写真ACからの写真

前述のナキウサギや野鳥の写真を撮る時は、300mmの望遠でも不足気味になります。そして、暗い撮影条件の場合も多く、明るいレンズが欠かせません。そうなると、以前紹介したコンデジの「ニコン CoolPix P1000」を使うにしても大きくなり、持ち運びが容易ではありません。

私も若い時は体力に任せて重い機材を持ち運びました。しかし今では、少しでも軽量化したいと考えます。そんな中で発表された「Multi functionale Telephoto Camera」は、とても魅力的です。

しかし、このまま製品化されたのでは、役不足な気がします。どんな性能があれば良いのでしょうか。

多眼化して欲しい

出典:Apple

おそらく「Multi functionale Telephoto Camera」に搭載される撮像素子は小さいです。それでは、ボケを大きくすることが難しいでしょう。でも、撮像素子を大きくするために、筐体が大きく重くなったら意味がないです。

となると、スマートフォンのように、もう一つ違った焦点距離を扱う撮像素子(センサー)を用意する必要があるのではないでしょうか。そうすることで、2枚の写真を合成することでボケが作れます。

また、主レンズで撮影した写真で被写体が欠けてしまっても、副レンズの撮った写真から補完することもできます。

カメラ専用機にも、従来の概念ではなく、積極的にスマートフォンの技術を採用して欲しいです。

瞳AFが欲しい

まこりげさんによる写真ACからの写真

ナキウサギや野鳥にピントを合わせる位置は、やはり目が中心になります。しかし、これらの動物は目が小さく、小鳥に至っては、じっとしていないためピント合わせが非常に難しいです。

そこで、優れた瞳AFを搭載して欲しいです。最近のミラーレス一眼カメラには動物の瞳AFを搭載した機種がありますが、猫や犬より小さな生き物は難しいです。しかし、ぜひ技術的問題を克服して瞳AFを搭載して欲しいです。(※ EOS R5には、鳥の瞳AFが搭載予定)

私のオフィシャルサイトでも画像認証のテストをしていますが、認識率や速度を上げることは大変な作業です。このように難しいこととは思いますが、コンパクト望遠のコンセプトで高度な瞳認証を実現して欲しいです。

写真は、やっぱりカメラ専用機で撮りたい!

FineGraphicsさんによる写真ACからの写真

1億画素のスマートフォンが格安で登場するなど、カメラ専用機の立場は厳しくなる一方です。しかし、ホールド性、操作性、OVF/EVFの視認性などを考慮すれば、カメラ専用機だってこれからも活躍できると思います。

そのカメラ専用機の優位性を生かした、今までの発想を覆す製品に期待します。