タフネスが売りのGarmin Instinctから2つの派生モデル登場!
軍用にも耐えられるほどの頑丈さが売りのスマートウォッチ「Garmin Instinct」に、2つの新しいモデルが発売されました。それが「Instinct Tide」と「Instinct Tactical」で、無印のInstinctと基本的な性能は変わりませんが、特化した機能が備わることで、より専門的な製品に仕上がっています。
Garmin Instinctの基本性能
Garmin Instinctは、堅牢さを重視したスマートウォッチです。基本的な仕様は以下のとおりです。
- アメリカ国防総省MIL規格「MIL-STD-810G」準拠の耐久性
- 衛星測位システムは、GPS、GLONASS、みちびき、Galileoに対応
- 3軸電子コンパスと気圧センサーでGPS測位を補完
- 光学式心拍計搭載
- スマートフォンアプリ「GarminConnect」を使って、オンラインフィットネスコミュニティへ自動アップロード
Instinctは独自OSを使っていてWear OSではないので、YAMAPアプリなどは動かせません。しかし独自のスポーツアプリを搭載しており、モニタリングに不自由することはないでしょう。
この基本性能に機能を追加した製品が「Instinct Tide」と「Instinct Tactical」になります。それぞれ見て行きましょう。
Instinct Tide
出典:Garmin 公式
潮の満ち引きをグラフ化して表示する機能が付いています(スマートフォン連携要)。釣りやサーフィンに役立つでしょう。Garminの古いGPSにも釣りに適した時間を表示する機能がありましたが、こちらはネット環境を通じて正確な満ち引きを表示してくれます。
潮の満ち引き機能以外は無印と特に変わりがありません。釣りであればスマートフォンによる確認で十分な気もするので、サーフィン用としての利用に優れているでしょう。
Instinct Tactical
こちらは、スカイダイビングをする人や、過酷なアウトドアスポーツをする人などに向いた、より信頼性を高めたモデルです。主な機能を以下に示します。
- ジャンプマスター機能(スカイダイビング中の状況確認)
- ナイトビジョン機能(暗視ゴーグルでも見やすい輝度に設定できる)
- ステルスモード機能(通信機能を停止して漏洩を防ぐ)
- デュアルポジションフォーマット機能(より正確な緯度経度を取得できる)
このように、一般的な登山者にはオーバースペックとも思える機能が搭載されています。
オーバースペック気味だが価格は安くてお買い得!
Garmin Instinctは、軍用も視野に入るほどの信頼性を追求したスマートウォッチです。そのため、夏山しか登らない登山者にはオーバースペック気味なスマートウォッチですが、選ぶのに十分な理由があります。
それは、これだけの信頼性を追求したモデルなのに、3万円台で購入できるからです。心拍計が付いてこの価格であれば、高いどころか安くてお買い得感すらあります。確かにWear OSではなくて時計側の表示は限定されるかもしれませんが、Garmin Connectを使うことによりスマートフォン側で様々な処理ができます。
ただし、バッテリー持続がGPS有効で最大14時間であるところは変わりなく、少し残念です。これはスマートウォッチの宿命なので、運用を工夫してバッテリー切れを防ぎましょう。
今回の2製品は用途に特化しているので、一般には無印で十分だと思います。価格も若干安いので、無印も十分におすすめです。