Nikon COOLPIX P1000 ~ 鳥の撮影に最適なコンデジ

2019年3月20日


出典:ニコン(Nikon)公式

写真撮影が趣味で、鳥を被写体として狙う人も多いと思います。しかし、鳥の撮影は非常に難しいです。

デジタル一眼カメラであれば、レンズの焦点距離は400mmから600mm程度(フルサイズ換算)は欲しいです。そしてこのような超望遠を使っても、もっと倍率が欲しいと思う場面が多いです。

その超望遠レンズは、価格が高い上に重くて手持ちがたいへんです。私は300mmF4を付けたAPS-Cカメラで鳥を撮りますが、手持ちは辛いですし、倍率も不十分な時が多いです。やっぱり年配になると、重いレンズの持ち運びに厳しさを感じます。

そこで、撮像素子が小さいとレンズも小さくて済むので、コンデジの超望遠機種を選ぶのも良いでしょう。ニコンやキヤノン(Canon)、ソニー(SONY)に超望遠の優れたコンデジが多くありますが、2018年に登場したニコンのP1000は、光学125倍という驚きの望遠能力を誇ります。

Nikon COOLPIX P1000

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前機種のP900も光学83倍でしたが、P1000は125倍と大幅アップしました。そして、他の機能も大幅なアップとなりました。今回はコンデジでありながら、デジタル一眼並みのクオリティを追求した機種になっています。

EVFは236万ドットと、従来よりも倍以上のクオリティです。コンデジでは100万画程度のEVFが多いので、P1000のEVFはデジタル一眼レベルと言って良いでしょう。

画質や重さを重視するなら普通の一眼レフだと思いますが、
何せ光学125倍で中々良い画質で撮れるのが一番気に入っているところです。
普通の一眼レフだと超高額で巨大なレンズになってしまいますが、この値段でこの倍率が楽しめるので
一番の売りじゃないでしょうか?

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コンデジとは思えない大きさと重量


出典:ニコン公式

P1000は焦点距離で言うと3000mmという超望遠カメラであるため、大きさと重量がコンデジどころかデジタル一眼の標準装備をも軽く超えています。特に重量が約1,485gもあるのは、手持ち撮影では疲れるでしょう。

また最大望遠域で使うのであれば三脚が必要になるでしょう。コンデジでありながら、本来のコンデジとは違った特殊なカメラであることには注意です。

天体写真が撮れる

※写真はイメージです。

P1000は高倍率ですから、天体写真も撮れます。月だけでなく、木星の衛星や、土星の輪まで写すことができます。仮に天体に興味を持っていなくても、一度は土星の輪を見てみたい人は多いでしょう。そのような時、P1000は活躍します。

その他、航空機を遠くから撮影する場合にも便利です。これだけの高倍率でもブレのない写真が撮れるように、5.0段の手振れ補正機能が付いています。

同じ条件でデジタル一眼を使うよりも軽量コンパクトなのは確か


出典:ニコン公式

P1000は倍率を欲張りすぎた感もありますが、これ1台で超望遠の世界をカバーできる魅力は大きいです。同じ焦点距離のレンズを付けたデジタル一眼を用意するならば、重量とサイズが大きくなるだけでなく、莫大な費用も掛かるでしょう。

P1000は、プロでしか実現できない超望遠の世界をアマチュアにも楽しめるようにした高性能機です。用途は限られると思いますが、鳥の撮影や鉄道、航空機の撮影を手軽に撮りたい人に絶好のカメラでしょう。