Nikon COOLPIX A1000 ~ 超望遠なのに軽量なコンデジ
少し前ですが、電気店のカメラコーナーを眺めていた時に、実にカメラらしくて気になった機種がありました。それが、Nikonのコンデジ「COOLPIX A1000」です。COOLPIX A1000は、コンデジにしては少し大きめで、EVFが付いています。どんな仕様なんだろうと気になって、帰ってから調べてみました。
今まで、コンデジ(高級コンデジを除く)のお気に入り機種として、PanasonicのLUMIX TZ90を紹介してきましたが、COOLPIX A1000も魅力的なカメラです。それでは、見ていきましょう。
スペック
COOLPIX A1000とLUMIX TZ90を比較してみました。
Panasonic LUMIX TZ90 | Nikon A1000 | |
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撮像素子 | 1/2.3型 | 1/2.3型 |
画素数 | 2030万画素 | 1604万画素 |
レンズ | 24~720mm (35mm換算) f3.3~f6.4 |
24~840mm (35mm換算) f3.4~f6.9 |
手ぶれ補正 | レンズシフト式 | レンズシフト方式 3.0段 |
シャッター速度 | 1/2000秒 (メカニカル) | 1/2000秒 (メカニカルと電子シャッター併用) |
液晶モニター | 3インチ (約104万ドット) | 3インチ (約103万ドット) |
ファインダー | 約117万ドット | 0.2型約116万ドット |
オートフォーカス方式 | コントラストAF | コントラスト検出方式 |
測距点 | 49点 | ? |
測距輝度範囲 | EV -2~18 | ? |
動画 | 4K 30p | 4K 30p |
ISO | 3,200 | 1,600 (3,200/6,400) |
サイズ | 112.0(W) × 67.3(H) × 41.2 (D)mm | 114.2(W) × 71.7(H) × 40.5 (D)mm |
重さ | 322 g | 330 g |
COOLPIX A1000の最大の特徴は、コンパクトなのに超望遠が使えることです。35mm換算で840㎜は驚異的です。
でも、撮像素子が1/2.3インチであることは良いのですが、AFスピードと精度は考慮しなければなりません。個人的には、鳥などの動くものを撮影したい希望がありますが、コントラストAFによるオートフォーカスは、写したい部分をピンポイントで合わせるのが難しいと思います。
例えば、動きの少ないエゾフクロウであれば問題ないと思うのですが、シジュウカラなどの小さくてじっとしていない鳥を捉えるのは、難しそうです。それとレンズ自体も暗いので、森の中では撮影が厳しい場合も多いでしょう。しかし、一眼カメラで840mmなんて手持ちできませんから、良い条件であればCOOLPIX A1000も十分活躍できそうです。
もう少し価格が下がったら狙い目か
最近はどのメーカーもデザイン性重視で、トータルな統一感やスッキリ仕上げる為に妙にのっぺら坊なデザインの商品が多い中、とにかくこいつはよく使うレバーやノブはガッツリ大きく、「撮る」という事に特化したカメラ臭いカメラです。
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今回は、COOLPIX A1000とLUMIX TZ90を比較しましたが、LUMIX TZ90はCOOLPIX A1000よりも1万円ほど安いです(2021年1月現在)。これは、TZ90がTZ95の前の機種で、本来はTZ95がCOOLPIX A1000のライバルであるからです。
そのTZ95は、EVFが233万画素あります。これらのことで、少しCOOLPIX A1000の割高なところが気になります。もちろん、望遠はすごいですし、数値には現れないNikonの信頼性もあるのですが、もう少し安くなれば狙い目になるのではと思いました。
最後に、Nikon頑張って欲しいです。