Garmin GPSMAP 66 ~ 大幅なバージョンアップになりました
出典:Garmin
2018年の後半に、Garmin(ガーミン)からトレッキング用途の主力機種GPSMAPの新型が発表されました。写真のとおり外見が大きく変わりましたが、性能も大きく向上しました。GPSMAPはほぼ完成形だと思っていただけに、驚きです。
そして日本でも2020年1月下旬に正式発表され、2月6日から正式発売です。従来のGPSMAP 66に双方向衛星通信機能が追加された「GPSMAP 66I」として発売されます。
既にアメリカなどでは発売されていますが、日本ではまだ発売されていません。それでは、詳しくみていきましょう。
1.スペックが大きく向上
スマートフォンと比べるとスペックで見劣りするGarmin GPSですが、従来よりも大きくスペックが向上しています。
液晶サイズ | 3インチ 半透過型カラーTFT |
解像度 | 240 x 400ドット |
内蔵メモリ | 16GB |
トラックログ ポイント数 | 20,000 |
稼働時間 | 35時間(通常使用)、エクスペディションモード200時間 |
使用電池 | 充電式リチウム電池 |
防水性能 | IPX7 |
重量 | 241g |
内蔵地図 | 日本詳細地形図2500/25000 |
このように、スペックが向上しています。トラックログが20,000ポイントになったのが大きいです。
稼働時間が長いことが強みですね。スマートフォンやスマートウォッチではバッテリー切れを常に心配しますが、GPSMAP 66であれば余裕があります。しかし、交換だけで済む単三乾電池が使えなくなったのは痛いです。液晶サイズが大きくなるなどを考えると、スペースに余裕がなくなったのでしょう。
2.双方向衛星通信機能が付いた
イリジウムの衛星ネットワークを利用した双方向衛星通信機能が追加されました。すでに「inReach」シリーズで製品としてありましたが、GPSMAPにも搭載です。これにより、以下のようなことができます。
・SOS発信機能
・テキストメッセージの送受信
・トラッキングを発信
・天気情報の確認
・GPS / ナビゲーション
双方向衛星通信機能を使うためには、別途、衛星通信契約が必要です。費用はプランにより異なりますが、個人でも「$11.95」から用意されているので無理のない設定だと思います。
3.価格
GPSMAP 66Iの参考価格は、89,800円(税別)です。海外版よりも高めですが、搭載する地図分などが上乗せされているのでしょう。地図なしモデルは、現時点で確認する限り、ないようです。
海外版を購入して地図は自分で用意するという方法もありますが、最上位機種ですから最高のパフォーマンスを発揮するためにも国内正規品を購入する方が良いと思います。
日本語版がどうなるかは現時点では分かりません。今までのGarmin GPSの日本語版がS-JISで文字を扱うなど特殊なせいで高価でしたが、UTF-8をそのまま使い外国語版と同じ価格になって欲しいですね。
4.やっぱり山ではGarmin GPSを使いたい!
山に持っていくGPSがスマートフォンになる場合が多くなりました。それは、単にGPSとして使うだけでなく、YAMAPなどのコミュニティへのネタ集めとしてスマートフォンを使うことが多くなったためです。
しかし、山では何が起こるか分かりません。悪天候で何日もビバークを余技なくされる場合だって考えられます。そういう時に専用GPSがあれば、心強いでしょう。
その専用GPSにもいろいろありますが、GPSMAPと並んで人気のeTrex Touchは画面が小さくて解像度も低いです。また、タッチスクリーンが静電容量方式になったため、手袋をしての操作ができなくなっています。
やはり、トレッキング用途で最も信頼できるのは、GPSMAPです。GPSMAP 66は、今までの不満を解消する点も多く、大幅なモデルチェンジでもあるので買いではないでしょうか。
GPSMAP 67i登場
後継機としてGPSMAP 67iが登場しています。