一番簡単なテンカラ毛鉤の巻き方をご紹介!
毛鉤にはいろいろな巻き方がありますが、特にフライフィッシング(fly-fishing)用の毛鉤の巻き方を見ると、自分には無理!って人も多いかと思います。しかし、テンカラ(Tenkara)釣り用の毛鉤なら、それほど難しくありません。
今回は、恐らく一番簡単と思われる毛鉤の巻き方をご紹介します。こんな簡単な毛鉤でも、魚影さえ濃ければ十分釣れると思います。
それでは、ご紹介しましょう。
ハックルの選択
まず、ハックルを選びます。画像のように、羽先が細長いものが良いでしょう。幅が広い羽は、巻くと大きな羽の毛鉤になります。今回は#10の鉤を使いますが、画像よりも大きい羽を使うと、バランスが悪くなります。大物を狙うなら別ですが、画像程度の羽が良いでしょう。
今回の羽は、以下の製品を使っています。
羽の先端4~5cmくらいを利用します(羽の種類により変わります)。切り取ったら、根本の毛を取っておきましょう。羽を鉤に糸で固定する部分になります。
これで、羽の準備は終了です。
鉤を用意する
次に、鉤を準備します。今回は以下の鉤を使いました。
鉤にビーズ玉を通しました。これは100均で購入したものです。別になくても構いませんが、シンプルな毛鉤のアクセントに良いでしょう。
鉤をバイスに固定する
鉤をバイスに固定します。
糸を巻く
それでは、糸を巻いていきましょう。糸はボビンホルダーを使って巻きます。
これは動画でないと説明が難しいですが、糸を回し掛けてから先端へ続く糸を巻きこみながら、鉤に糸を巻いていきます。あまり針先へ巻き過ぎると、釣れた時にバレやすくなりますから、適当な場所で止めます。
余った先端の糸は切ります。そして切り口を糸で巻いて閉じます。これで最初の巻きは終了です。
羽を取り付ける
羽を鉤に取り付けます。ここで羽の向く方向ですが、先端を鉤の先へ向ける場合と、鉤の根本へ向ける方法があります。今回は簡単な鉤の先へ向ける方法を採用します。
羽を鉤の根本に合わせてから、糸で括り付けます。
羽を鉤に巻く
まず、糸を羽の巻き終わりの位置まで移動しておきましょう。
羽の先をハックルプライヤーで挟みます。そして、ハックルプライヤーに指を通して、鉤の周りで回転させます。すると羽が鉤に巻き付いて、円形に広がります。これ、初めてやった時は感動します。
適当な場所で、巻くのをやめます。巻いた羽の最後の部分に糸を巻き付けて、ハックルプライヤーを外してもほどけないようにします。そして、余った羽をハサミで切り落とします。わざと残した方が、魅力的な毛鉤になる時もあります。好みで処理してください。
この後、適当に糸を巻きつけます。ほんとうは違うアイテム(マテリアル)を巻き付けることが多いのですが、今回は糸でボリュームを増やして終わらせます。
糸を縛り、接着剤で固定する
糸を縛ります。その縛り方ですが、私は単純に輪を作って鉤を通して縛っています。これではほどけますが、次の瞬間接着剤で固定するので、構わないです。糸を縛る専用のアイテムもあるので、そちらを使っても良いでしょう。
※フィップフィニッシャーは、針金で作れます。
糸を切ったら、瞬間接着剤で固めます。これで乾いたら完成です。
毛鉤を作って釣りに行こう!
テンカラ釣りの場合、使用する毛鉤が2~3種類もあれば足りると言われています。一方、フライフィッシングでは、釣れた魚の胃の内容物を調べて、使用する毛鉤を選ぶという念の入りようです。
私の経験では、あまり毛鉤の違いに釣果が左右されるとは思いません。しかし、まったく違いが出ないかというと、そうとも言い切れません。やはり、私の一番釣れる毛鉤はこれだ!というのがあります。今回紹介した毛鉤は、水中での見え方がイマイチだと思っています。
私としては、毛鉤の種類というよりは、羽の種類が少し影響あるかなと思います。これは条件によって違ってくると思うので、みなさんもいろいろ試してみてください。
それでは、みなさんもぜひ毛鉤を作って、釣りに出掛けてください。