PENTAX一眼レフカメラ ~ 山でベストな一眼レフ

2021年3月2日

デジタルカメラの復権を目指して、カメラメーカーからミラーレス一眼カメラの新製品が続々発売されています。しかし、それらカメラメーカーの中にPENTAXの名前がありません。今はリコーブランドのPENTAXですが、新製品争いに名前がないのは、少し寂しい気がします。

しかし、PENTAXはデジタル一眼カメラをやめた訳ではありません。製品を絞り、一眼レフカメラに特化して製品を今後も提供していこうとしています。

そんなPENTAXの一眼レフには、どのような製品があるのでしょうか。

PENTAX一眼レフカメラの特徴

PENTAXには、キヤノンやニコンといった一眼レフカメラメーカーに負けない魅力があります。

ファインダーが優秀

PENTAXの一眼レフカメラは、入門機からペンタプリズムを採用したファインダーを備えていました。残念ながら、この記事を投稿する時点で入門機と呼べる製品はなくなっているのですが、実像が大きくて明るいペンタプリズムを使ったファインダーをPENTAXの一眼レフカメラでは採用しています。

対して、キヤノンの入門機であるEOS kiss Xシリーズは、ファインダーにペンタダハミラーが使われていて、実像が小さく、暗いです。これは、EOS Kissが小型・軽量で安いことが第一なので、高価で大きいペンタプリズムが使われていません。

しかし、ペンタダハミラーだと被写体の細部の確認が難しいです。やはり妥協のない写真を撮るには、ペンタプリズムが欠かせません。またkiss視野率が100%ではないので、撮った写真に余計なものが写ってしまうことがあります。

PENTAXの、ペンタプリズム視野率100%を譲らない姿勢に好感が持てます。

防塵・防滴に優れている

PENTAXの現行一眼レフカメラは、防塵・防滴に対応しています。アウトドアシーンでカメラを使う場合、防塵・防滴はぜひ欲しい機能です。また、樹氷の撮影などでは耐寒性能も必要です。そういう過酷な条件の撮影をも想定して、PENTAXの一眼レフカメラは作られています。

それでは、実際の製品を紹介します。

K-1 mark II

K-1 mk IIは、PENTAX一眼レフカメラのフラッグシップ機です。キヤノンの一眼レフ高級機EOS 5Dと比較してみました。

PENTAX K1 mk IICanon EOS 5D mk IV
撮像素子35mmフルサイズ
35.9 x 24.0 mm
35mmフルサイズ
36.0 x 24.0 mm
画素数約3640万画素約3040万画素
手ぶれ補正撮像素子シフト方式 (5軸)なし
シャッター速度1/8000-30秒1/8000-30秒
液晶モニター3.2型 104万画素3.2型 162万画素
ライブビューコントラスト検出式デュアルピクセル CMOS AF方式
ファインダーペンタプリズムファインダー
視野率 100% 倍率0.7
ペンタプリズムファインダー
視野率 100% 倍率 0.71
測距点33点(TTL位相差検出方式)61点 (TTL位相差検出方式)
動画Full HD 60p4K/30p
ISO81920032000
サイズ136.5(W) × 110.0(H) × 85.5 (D)mm150.7(W) × 116.4(H) × 75.9 (D)mm
重さ1,010 g (電池とカードを含む)890 g (電池とカードを含む)

K-1 mk IIISO感度が圧倒的です。また、ボディ内手振れ補正があるのも優位点ですね。一方、流行りの機能に関しては、EOS 5D mk IVの方が勝っています。特にライブビュー動画機能で、K-1 mk IIはちょっと遅れてしまった感があります。

でも、K-1 mk IIの良さは、スペックに現れない使い勝手の良さだと思います。過酷な条件での撮影でも、マグネシウム合金を使った高強度シャーシが耐えてくれます。塵や水滴、衝撃、極寒に強いおかげで、安心して撮影に集中できます。

このように、写真を仕事にしている人に最適の最高級一眼レフカメラでしょう。

KP

小型のボディに高機能を詰め込んだKPは、登山などのアウトドアシーンに最適な一眼レフカメラです。

PENTAX K1 mk IIPENTAX KP
撮像素子35mmフルサイズ
35.9 x 24.0 mm
APS-C
23.5x 15.6 mm
画素数約3640万画素約2432万画素
手ぶれ補正撮像素子シフト方式 (5軸)撮像素子シフト方式 (5軸)
シャッター速度1/8000-30秒1/6000-30秒
液晶モニター3.2型 104万画素3.0型 92万画素
ファインダーペンタプリズムファインダー
視野率 100% 倍率0.7
ペンタプリズムファインダー
視野率 100% 倍率 0.95
測距点33点(TTL位相差検出方式)27点 (TTL位相差検出方式)
動画Full HD 60pFull HD 60p
ISO819200819200
サイズ136.5(W) × 110.0(H) × 85.5 (D)mm131.5(W) × 101.0(H) × 76.0 (D)mm
重さ1,010 g (電池とカードを含む)703 g (電池とカードを含む)

ISOが819200と高感度なので、山での撮影に威力を発揮します。そしてPENTAXならではの防塵、防滴、耐寒性能が加わり、登山で使う一眼レフカメラの代表格となっています。

確かに今はミラーレス一眼カメラで優れた製品が台頭していますが、一眼レフならではのバッテリー持ちの良さは、過酷なアウトドアでの撮影に威力を発揮してくれるでしょう。

K-70

PENTAX K-70PENTAX KP
撮像素子APS-C
23.5 x 15.6 mm
APS-C
23.5x 15.6 mm
画素数約2432万画素約2432万画素
手ぶれ補正撮像素子シフト方式 (5軸) 4.5段撮像素子シフト方式 (5軸) 5段
シャッター速度1/6000-30秒1/6000-30秒
液晶モニター3.0型 92万画素3.0型 92万画素
ファインダーペンタプリズムファインダー
視野率 100% 倍率 0.95
ペンタプリズムファインダー
視野率 100% 倍率 0.95
測距点11点(TTL位相差検出方式)27点 (TTL位相差検出方式)
動画Full HD 60pFull HD 60p
ISO102400819200
サイズ125.5(W) × 93.0(H) × 74.0 (D)mm131.5(W) × 101.0(H) × 76.0 (D)mm
重さ688 g (電池とカードを含む)703 g (電池とカードを含む)

K-S2が販売終了になって、K-70PENTAXのエントリー機になってしまいました。しかしK-70は、防塵・防滴・耐寒、ISO102400と、エントリー機というよりは中級機レベルの一眼レフカメラです。KPほどの高感度を要求しないのなら、K-70で十分ではないでしょうか。

K-3 mark III

なんとAPS-Cの最高峰一眼レフカメラとして、K-3 mk IIIを開発していることがアナウンスされています。

PENTAXの一眼レフカメラに入れ込む熱意が伝わってきます。発売が決まったら記事にしようと思います。

発売は、2021年2月末頃になりそうです。⇒延期になったようです。

一眼レフカメラの灯は消えない

出典:リコーイメージング

ミラーレス一眼カメラの台頭で、一眼レフカメラは駆逐されるとの予測がありました。しかし、2020年は一眼レフカメラが健闘しています。これは、一眼レフカメラの方がコストを抑えられることと、画像エンジンを通した絵ではない、被写体の直接の光を見るという一眼レフカメラの特性が評価されているのではないでしょうか。

一眼レフカメラのメーカーは、キヤノンニコンPENTAXのみになっています。そしてキヤノンニコンは、ミラーレス一眼カメラに重点を移しています。一眼レフカメラの未来はPENTAXにかかっていると言えるかもしれません。

日本で最初に一眼レフカメラを作ったPENTAX。みなさんも、PENTAXの一眼レフカメラに触れてみてはいかがでしょうか。