マキタ ハンディークリーナー 4070D ~ かつてのベストセラー機でバッテリー交換してみた
ついに、手に入れることが難しくなったマキタのハンディークリーナー「4070D」。それでも、業務用としてはまだ現役ではないでしょうか。現在の私はマキタの違うハンディクリーナーを使用していますが、お蔵入りの「4070D」も、バッテリーが劣化した以外は壊れているわけではありません。
しかし、純正のバッテリーを手に入れることは困難ですし、あったとしても高価です。そこで巷で良く行われた、ラジコン用バッテリーを使用するバッテリー交換をしてみました。
※もし、当記事を参考にバッテリー交換を行い、損害・損失・不利益・精神的苦痛などが生じても、kunimiyasoftは一切責任を負わないものとします。あくまでも、自己責任の上、作業するようにしてください。
タミヤ 7.2Vレーシングパック1600SP
タミヤのラジコン用バッテリーです。純正と同じ7.2Vニッカドバッテリーで、1600mAhの容量は純正よりも若干大きいです。
ほぼ同サイズでニッケル水素のバッテリーもありますが、充電トラブルを回避したいのでニッカドバッテリーを選びました。
中を開けてみる
中を開けてみると、恐ろしくシンプルな構成なことに驚きます。基盤なんてものが存在しません!。しかし、ここまでシンプルなおかげで、バッテリー交換が可能です。
プラスとマイナスに接続している線を記録しましょう。端子に接続する線は3本しかないので間違えることは少ないですが、間違えるとえらいことになりますから、十分に注意してください。(プラスとマイナスの線がそれぞれの端子に、充電時の整流ダイオード?が付いた線がマイナスの端子に付きます)
仕切りを一つ削り取る
購入したニッカドバッテリーは純正よりも若干サイズが大きいので(外装のフィルムを除けばほぼ同じ大きさ)、赤枠の仕切りを切り取って長さに余裕を持たせます。カッターナイフとラジオペンチなどを使って行いました。ケースを壊さないように注意しましょう。
新しいニッカドバッテリーを接続する
それでは、購入したニッカドバッテリーに接続します。接続はハンダを使います。ニッカドバッテリーからはプラスとマイナスの線が出ていて、先に端子が付いています。その端子は使わずに適当な場所で切り落とし、プラスとマイナスの線の芯を剥きます。そこに掃除機側の3本の線をハンダで接続します。プラスが1本、マイナスに2本の線を繋ぎます。
接続後にビニールテープで絶縁しましたが、これで大丈夫か若干心配です。
組み込もうとしたが厳しい
バッテリーを組み込みましたが、ちょっとサイズが厳しいです。無理をすれば入りそうですが、無理が掛かった状態は良くないと思うので、ニッカドバッテリーの外装を外すことにしました。
外装を外したニッカドバッテリーを組み込む
今度は十分に余裕があります。スイッチやフック、ACソケットが外れないように注意しながら、ケースを組み立てます。
完成!
無事、組み立てが終了しました。購入時にニッカドバッテリーが充電された状態だったので、すぐ動作しました。それからバッテリーがなくなるまで掃除をして、再度充電してみます。問題なく充電されて「4070D」は再び復活しました。
電気製品は簡単に棄てずに修理しよう!
「4070D」の構造が簡単なおかげで、再生させることができました。
今の電気製品を修理するのは難しいですし、修理するくらいなら買った方が安上がりな場合も多いです。しかし資源は有限ですから、壊れても修理して長く使うことも大切ではないでしょうか。
ただしバッテリーが短絡すれば、火が点いて火災になります。そのため、安易な修理は絶対にやめましょう。自信がなければ、物置用として家の外で使うことをおすすめします。
ここまで読んで自分には無理と思った方は、4070Dに近い以下の製品が良いでしょう。