ハンディカム FDR-AX45A登場 ~ 4年半ぶりの新作ですが変わったのは...
2022年7月現在、ビデオカメラを製造している大手メーカーは、ソニー(SONY)とパナソニック(Panasonic)の2社のみです。今やビデオ撮影はスマートフォンもしくは一眼カメラになってしまい、従来のビデオカメラは消え去る運命なのかもしれません。
しかし、ソニーから新作のビデオカメラ、FDR-AX45Aが発表されました。写真を見ると、従来のFDR-AX45と何ら変わったようには見えません。実は新作のFDR-AX45Aは、従来のFDR-AX45のスペックと変わりはなく、液晶パネルの視野角と画素数(92.1万ドット)が大きくなっただけという超マイナーバージョンアップ版です。
FDR-AX45Aは、従来のビデオカメラユーザーを取り込む製品に思えます。確かに4K撮影ができますが、撮像素子のサイズが1/2.5型で小さく、高画質を求める撮影には向いていないでしょう。
それでも、強力な手振れ補正とスムーズなズームに関しては、やっぱりビデオカメラが優れています。スマートフォンは、手振れ補正が弱くてジンバルを使わないと画像がギクシャクしますし、ズームも苦手です。また、一眼カメラでは、手軽に撮影というわけには行きません。
このように、ビデオカメラは、まだ需要があると思います。実際にYouTubeでの鉄道系の動画では、ビデオカメラが使われている場合も多いです。それは、持ちやすさとズームの容易さで使われるようです。
もう少しスペックの向上を期待したかった部分はありますが、家庭用であれば十分なスペックを持っています。動画のスペックが上がるとファイルサイズがとんでもなく大きくなりますから、これで良いのかもしれません。
スマートフォンでの動画に不満があり、かつ気軽に動画を撮影したい人には、FDR-AX45Aが適したビデオカメラでしょう。ビデオカメラの撮影スタイルがなくならないことを期待します。